小学校低学年までは成績がよかったのに、高学年頃から急に成績が落ちる子ども達がいます。
成績が落ち込む理由は、応用問題や文章問題。
自分で考えることをしないで、暗算、計算、解法を覚えるというパターン学習で点数を採ってきため、「計算はできるのに文章問題ができない」、「基本はできるのに応用問題ができない」……ということになるようです。
例えば
「リンゴ3個とミカン2個を足す」という文章題なら解けても、『足す』が『合わせると』『全部で』といった表現に変わるととたんにわからなくなる。
また「小鳥が10羽います。3羽逃げました。何羽残っていますか?」と問題文にあるとき、これが「10-3」と書いてあれば計算できますが、「逃げる」=「引く」が結びつかない。
文章からイメージして問題を解くことができないのです。
お絵描き算数は、一文読んでは絵を描いて、一文読んでは絵を描いて……絵そのもので算数の文章問題を解いていくというもの。最終的には計算式を出すのですが、単なる計算問題ではなく、絵を描く過程で湧いてくる感情を味わうことが最大の目的です。
「勉強は、自分の人生を楽しむためにするもの。それが本当の学力。その力をつけるために、ゆっくり、じっくり取り組んで、楽しんで問題を解いていく」…とおっしゃっていたのが印象的でした。
小学校時代の学習は、「何かをした・何かができた」ではなく、「どのようにしたか・どれだけ工夫したか」がすべてなのです。やはり、過程が大切なのですね。
これからも、少しずつ「お絵描き算数」のことをお伝えしていこうと思っています。
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